子どもの教育費の積立てはどっちがお得?学資保険と預貯金の違い

学資保険と預貯金の違い

子どもの教育費の積み立てを考えた時「学資保険に加入せず、貯蓄をすべきか?」「学資保険と預貯金ならどっちが良いのか?」など悩む人は少なくありません。

学資保険には預貯金にはないメリットが多くありますが、選び方に失敗すれば「長期間お金を積み立てたのに、戻ってくるお金が少ない!」と損する可能性も高いです。
それぞれのメリット・デメリットから学資保険と預貯金の違いをまとめてみました。

学資保険と預貯金の違い

小学校入学までお金が受け取れない

お祝い金や満期学資金を受け取る時期は、子どもの年齡に合わせて決まっているので、自分の好きなタイミングで引き出すことはできません。

  • 6歳:小学校入学
  • 12歳:中学校入学
  • 15歳:高校入学
  • 18歳:大学進学
  • 20歳:成人
  • 22歳:企業に入社または大学院進学

参照:満期の年齡はいつにする?学資保険金の受け取りタイミング

定期預金の預入れ期間は、金融機関によって異なりますが最短で1ヶ月、最長で20年。
満期さえ迎えれば後は自由にお金の引き出しが可能なので「急にお金が必要になった」という時にも対応できます。

保険料払込免除が受けられる

学資保険には「保険料払込免除特約」があり、契約者が万が一死亡や高度機能障害になった場合、以降の保険料の払込が免除されて、保障が満期まで継続します。育英年金として、養育年金を毎年決まった額受け取れるプランもあります。

預貯金の場合は特に何の保障もないので、家計を支える人が万が一の事態になっても教育資金をしっかり確保できます。

子どものケガや病気の保障も得られる

学資保険の中には病気やケガによる入院、手術、通院を保障する特約を付けられる場合があります。一つの保険で教育資金と子どもの医療保障に備えられるのがメリットです。

ただし特約をつける分、毎月の保険料が上がり、返戻率は下がりします。貯蓄目的で学資保険を考えている人は、保障は別の保険で補う方が良いです。
また子どもが小さい頃は、自治体から医療費の助成を受けられるので、医療保障を付けなくても済むこともあります。

利回りが良いかは両極端

子どもの教育資金の積み立てを考えた時「同じ金額を預けた場合、どちらが多くお金が貯まるのか?」を重視する必要があります。
学資保険の選び方には「返戻率(へんれいりつ)」が重要なキーワードです。

返戻率とは払込んだ保険料の総額に対して受け取れる「お祝い金+満期学資金」の割合のこと。「元本率」や「戻り率」とも呼ばれます。

学資保険や契約するプランによって、返戻率には大きな違いがあります。
返戻率100%だと「保険料の総額=受け取れるお祝い金+満期学資金」なので、保障などを抜きに考えれば、利率が良い金融機関にお金を積み立てた方が有利です。

節税対策になる

学資保険で受け取るお祝い金や満期学資金は、一時所得として所得税の課税対象になります。
ただし「受け取ったお金(お祝い金や満期学資金)」と「払込んだ保険料」の差が50万円未満であれば課税されません。

積立金額や受取金額が高額になれば課税される可能性もありますが、満期学資金を200~300万円に設定している場合がほとんどなので「学資保険で税金がかかることは無い」と言えます。

一方、金融機関で貯蓄をすると、金額や利率に応じて利息が付きますが、利息には「利子所得」という税金がかかり、利息の約20%が課税対象になります。

参照:学資保険も対象!生命保険料控除、確定申告で節税する方法

年齢制限がある

学資保険の加入年齢はプランによっても異なりますが、子どもが0歳(出生前でもOK)から10歳までが対象になります。

子どもが小学校に入学してから、学資保険に入ることも可能ですが、年齡が上がれば上がるほど、返戻率が悪くなったり、毎月支払う保険料が高額になったりします。
子どもがある程度成長した後に「本格的に教育資金を貯めよう」と思った場合は、預貯金を選んだ方が良いです。

参照:子どもの年齡で決まる!学資保険に加入する4つのタイミング

中途解約すると損

学資保険は満期を迎える前に中途解約すると「払込んだ保険料の総額よりも、受け取れる解約返戻金が少ない」という場合が多いです。

例えば返戻率110%の学資保険に申し込んだ場合でも、返戻率が100%以上になるのは、保険料払込満了~保険期間満了の時期になります。

学資保険は10年近く長期的に保険料を支払い続ける必要があり、途中で家計状態が変わって「保険料の支払いが厳しい」という事態に上手く対応できないのが辛い所です。
預貯金による貯蓄であれば、収入の変動にも柔軟に対応できて「引き出す時に預けたお金が減る」という心配はありません。

ペイオフがない

ペイオフとは銀行などの金融機関が経営破綻(=倒産)した場合、預金者へお金の払い戻しを保証する制度のこと。一人あたり1,000万円と利息分の預貯金が全額保護されます。

保険会社の場合は責任準備金(将来の保険金、給付金などの元手となるお金)など90%しか保障されず、保険料計算の基礎率が変更される場合、今後のお祝い金や満期学資金の金額が減る可能性もあります。

最後に

学資保険で教育資金を積み立てる場合「返戻率が100%以上のプランに契約する」「途中で解約しない」さえできていれば、預貯金よりも大きなメリットがあります。

ただし「学資保険だけで教育資金を準備する」と考えるのはNGです。
学資保険で貯められる金額は多くの場合200万~300万円ほどなので、定期預金や奨学金なども活用してお金を確保する必要があります。

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